東京ガス港北NTビル“アースポート”ZEB化改修工事における明るさ感重視·次世代型タスク＆アンビエント照明の導入

摘要

東京ガス港北NTビルは，“ライフサイクル省エネルギーオフィス”をテーマとした環境共生型のビルとして1996年に竣工し，自然採光·自然通風等の自然エネルギー利用やガスエンジンコージェネレーションシステムの導入などにより，トップレベルの省エネ·省CO_2が進hでいるビルといえる。2010年には，将来のZEB（ネットゼロ·エネルギービル）化を視野に入れたさらなる省エネ·省CO_2の実現を目指した改修工事が実施された。東日本大震災以降，電力及び電力消費量低減に対する要請は一層強いものとなっている。本開発では，電気設備の中でもエネルギー消費の大きい照明計画において，快適性と省エネルギー·節電を両立させる技術として，① VDT作業に着目し，明るさ感を確保するアンビエント照明と，②ユーザの操作性を最大限確保したタスク照明により，「次世代型タスク＆アンビエント照明システム」を実現した。