食品廃棄物エタノール化リサイクルシステム実験事業

摘要

本実験事業では、食品廃棄物中に多く含まれるご飯やパンなどの炭水化物に注目し、この炭水化物を選択的に糖化、エタノール発酵させ、食品残渣から液体燃料を産み出す新規のリサイクルシステムの実証を行う。 収集運搬では、従来の収集システムに新たな改善を加えることで分別収集を実現する。 エネルギー転換設備では既存のごみ焼却施設で有効利用されていない排熱を利用し、あわせてリサイクル後の残渣をこのごみ焼却施設で処理することにより、エタノール製造のコストを削減する。 また製造された無水エタノールは、最終的なエネルギー利用形態として車両用燃料であるE3ガソリンに加工して利用することを想定する。 最終的にこれら一連のシステムの物流、運転技術、経済性等を評価し、バイオマスエネルギー地産地消·地域循環型システムの構築を目指す。