高効率ガスタービンの最新動向：自社開発ガスタービンを使ったコージェネレーションシステムの概要－高効率ガスタービンL20A、M7A

摘要

当社の自社開発ガスタービンを使ったコージェネレーションのラインナップに熱効率30％を超える高効率M7Aシリーズが投入されたのが1992年のことである。 中小型のガスタービン発電装置と排熱回収ボイラーを組み合わせたコージェネレーションシステムや蒸気タービンをボトミング·サイクルとしたCCPPは地球の環境保全やエネルギーの有効利用のためにエネルギーの分散配置を促進していく手段として注目を集めており、当社は1983年以来この用途に合わせてPUCシリーズを販売してきた。M7Aシリーズはそれまで非常用のコンパクトデザインを元に発展してきた従来機と一線を画して、高圧力·大流量のために採用された多段軸流圧縮機をはじめとして高TITに適した高度なタービン冷却技術、水平2分割の頑丈で現地点検が容易なヘビーデューティ構造を採用していることが設計の大きな特徴である（写真1）。