コージェネレーションの最新動向：高効率ガスタービンL20A·M7Aシリーズ

摘要

近年，地球環境保全やエネルギーの有効利用の観点からエネルギーの分散配置が進む中で，中小型ガスタービン発電装置と排熱回収ボイラーを組み合わせたコージェネレーション（熱電併給）システムや蒸気タービンをボトミング·サイクルとした複合サイクル発電プラントが注目を集めている。 ガスタービンコージェネレーションシステムは，排気ガスの熱エネルギーを排熱回収ボイラーで高温蒸気として回収できることから総合熱効率が高く，熱需要の多い需要家を中心に評価が高い。さらに連続燃焼を行う熱機関であることから，燃焼制御によるNO{sub}x低減技術が適用しやすいという特徴を持つ。このことから他の原動機と比べ，環境に優しいエネルギー供給設備として，今後さらに需要が伸びることが予想される。当社は1983年以来，自社開発ガスタービンを用いたコージェネレーションシステムPUCシリーズ（500kW～18MW級）を販売しているが，省エネルギーへのニーズの高まりを受けて，高効率ガスタービンL20A·M7Aシリーズを開発しており，本稿ではこれらの概要と，現在開発中の最新技術を投入した新機種M7A-03について紹介する。