大分県·香川県共同運航実習船「翔洋丸」

摘要

本船は、大分県立海洋科学高等学校の「新大分丸」、香川県立多度津高等学校の「香川丸」二隻の実習船の代船であり、また全国二例目の共同運航を目的として建造された実習船である。これまで、水産高校の漁業実習船は、各都道府県がそれぞれ所有し、単独（あるいは県単位）で乗船実習を行っていたが、多様化する水産教育への対応や実習船のより一層の効率的な運航が求められるなど、水産高校を取りまく環境は大きく変化してきた。このような中、大分·香川両県とも保有する実習船の老朽化に伴い近県との共同運航を考えていたところ、お互いの方向性が一致し、平成26年6月に大分·香川両県による共同運航に向けた代船計画が具体化した。平成28年4月には大分·香川両県知事による覚書が締結され、平成30年度から新実習船の建造か始まった。