細胞生存率曲線に基づくサブクラスの推定による酵素反応パターンからの化合物毒性予測

摘要

食品化合物の毒性予測のため，一般に動物実験や細胞毒性試験などが用いられているが，高コストで長時間を要することが問題となる．そこで，より簡便な方式として，P450酵素の反応パターンの利用が注目されている．本研究では，細胞毒性試験の結果を教師データとして用い，酵素反応パターンをもとに毒性予測を行う手法を提案する．このとき，単に毒性の有無を見るだけでなく，毒性クラスの細分化によって作成したサブクラスの推定を用いて分類精度の向上を図る．実験の結果，分類精度の向上を確認した．