Act-and-waitコンセプトに基づく遅延フィードバック制御の回路実験

摘要

Act-and-waitコンセプトとは，遅延を含む連続時間系において，遅延項を周期的に追加·削除することで，ダイナミクスを有限の離散時間系へ帰着させる考え方である．最近，このコンセプトが遅延フィードバック制御に利用され，制御系の設計が容易に行えることが示された［Konishi and Hara，Nonlinear Dynamics，2011］．本報告は，この制御系を，ダブルスクロール回路とPICで実装し，先行研究の解析的な結果を実験的に検証した．