建材の部位別性能評価法に関する標準化FS調査研究について

摘要

わが国の建築材料の品質は世界的にもその水準が高く，しかもその水準は中小企業の技術開発力に基づいている。 建築材料製品の品質の信頼性があって，初めて国民の安全と安心を確保することが可能となる。 今回の調査研究や引き続いて実施される規格開発·整備によって，中小企業の技術開発の目標は鮮明になり，潜在的に持っている技術開発のポテンシャルを引き出し，高めることが出来る。 従って，各地方·地域に分散する中小企業の技術開発能力を大いに活用し，わが国の気候·風土と伝統も生かした地域に最も適した住生活の質的向上を実現するものである。 今回取り組む研究は，JIS化から国際標準化につながることも目指しており，さらに建材産業分野への経済的効果ばかりでなく社会的効果も期待されている。