リサイクル性を考慮したプラスチックアロイ材料の強度特性に関する研究

摘要

現在，我が国で生産されているプラスチックは年間1,358万t（2002年）であり，廃プラスチックとしての年間総排出量は約1,020万tとされている。 このうち，何らかの方法でリサイクルされているプラスチックは，総排出量の約53％（約530万t）といわれ，緩やかではあるがこの数値は近年着実に伸びている。 プラスチックのリサイクルは広く知られているようにユ主にマテリアルリサイクル，ケミカルリサイクル，サーマルリサイクル（エネルギーリカバリー）があり，現私各処理法の高度化や新たなリサイクル方法が検討されている。 例えば，再生ペレットを用いたマテリアルリサイクルは，リサイクル技術の中でも比較的容易に取り組める方法であるが，再生ペレット加工時に材料面のバラツキが発生し，プラスチックを再生したとしても本来の材料特性に比べ強度や耐久性が低下するといった問題が残されていた。