イラクという特殊地域での油田開発に携わって－ガラフ油田のファーストオイル達成とその後のイラク情勢－

摘要

シエールガス·オイルなどは，これまでの炭化水素資源とは成立過程が違う鉱床として非在来型（Unconventional Type）と呼ばれ,水平掘りとフラクチャリングという掘削上の技術革新を伴って近年脚光を浴びている。これに対して，在来型（Conventional Type）の油田開発は世界的に熟成しており，物理的にアブローチの困難な北極海域やアフリカの陸域と大水深海域，それに政治的理由で未開発であった紛争地域などが残されているのみである。