JASOディーゼルエンジン油の最近の動向

摘要

油剤側の対応としては，まず燃料である軽油の硫黄分低減である。 軽油の硫黄分を，排出ガスの低減および後処理装置の性能維持を目的に低減している。 国内では2005年1月より品質確保法にて軽油の硫黄分が500ppm以下から50ppm以下に規定されることとなった。 ただしすでに業界自主対応として2003年より50ppm以下軽油ゐ供給を行っている。 さらに，硫黄分10ppm以下軽油の供給を2005年より業界自主対応として行うこととしている。本稿では，油剤側の対応の一つであるディーゼルエンジン油の品質動向について「自動車用ディーゼル機関潤滑油(JASOM 355)」を中心に記述する。