中国の希土産業の立場を理解し，日·中が共に発展できる道を探る

摘要

三徳の主力事業は，希土類磁石用合金，二次電池用合金，それに磁石合金スクラップのリサイクルが大きな比重を占めるようになっている。 いずれも生産量は順調に伸びているが，磁石合金ではNd系およびSm系焼結磁石用以外に，ボンド磁石用の技術開発に力を入れている。 電池関連では，NiH電池用以外にLiメタルおよび，Liイオン電池用の材料も全般に手掛けている。磁石合金スクラップのリサイクルは，貴重な希土資源を有効に活用する目的で開始したが，国内で唯一の事業として定着し，再生品は自社消費希土材料の中にかなりの位置を占めるようになっている。 ただ最近は，磁石メーカーの加工業務が海外へシフトしつつあり，海外で発生するスクラップの集荷は困難となる。 またスクラップの再生処理は、中国でも行っているが，日本のスクラップを中国へ持っていかれると中国の材料になってしまうので，あくまでも日本での再生が重要となる。