2017年、世界のシリコンウエハー出荷が4年連続増、国内生産も346万平方メートル前年比7．5％増の過去最高を更新

摘要

SEMIによると、2017年の世界のシリコンウエハー出荷面積が、118億1，000万平方インチ前年比10％増となり、4年連続の増加で過去最高を更新した。また、2017年の世界のシリコンウエハー販売額は87億1，000万ドルと同21％増加した。一方、国内のシリコンウエハー生産は前年の321万8000平方メートルを7．5％上回る346万1，055平方メートルに達し、4年連続の増加となった。また、2015年以降、3年連続で過去最高生産を更新した。シリコンウエハーの需要は、スマートフォンに加えて、AIやIoTなどの新分野の半導体市場の広がりを受けて活況であり、世界的な供給不足が続いている。このため、ボトルネック対策などによる手直し増設や一部で設備の新設などに向けた動きが具体化しているものの、需給ひっ迫が継続しており、300ミリ不足が顕著となっているほか、200ミリもパワー半導体市場の活発な動きを受けて2桁増と好調であり、当面、厳しい需給環境が継続するとみられている。一方、多結晶シリコンも3年連続増となる1万トンの大台を回復する1万710トンに達した。