東芝、独自開発の触媒電極でeO2から化学品原料への変換を世界最高レベルで達成、自社技術の約450倍の変換速度

摘要

東芝は、独自開発した触媒電極を用いて、工場などから排出される二酸化炭素（CO2）からプラスチック、塗料、医薬品といった化学品や燃料の原料となる一酸化炭素に変換する技術において、これまでの同社技術の約450倍にあたる世界最高レベルの変換速度を達成した。固体（触媒）、気体（CO2）、液体（水）の三相を同時に反応させる三相界面反応が可能な触媒電極を独自開発し、開発した触媒電極に、気体のままのCO2と水を同時に反応させることで、CO2の直接利用に成功し、変換反応の停滞や電流密度の低下を解消することができた。この技術により、CO2排出量を高効率で削減することが可能となり、パリ協定の目標達成に向けた社会課題解決に貢献できる。この技術は、変換に必要なシステムの省スペース·低コストを合わせて実現し、同社は2020年代後半の実用化を目指す。