中国の粉体事情

摘要

粉体工業は古くからある産業の基礎だけでなく，ハイテク新産業の先駆けと言われている。 発展中の中国粉体工業は，すでに業界を跨ぐ大型の産業となり工業生産値は第一産業と第二産業合計の半分以上を占めている。 中国の超微粉生産量は1980年代初めの約30万トンから2003年には約450万トンに増えた。 年間成長率は13％以上である。 ナノテク研究が深まるにつれ粉休工業の発展はさらに明らかになっている。 CCID Consulting（会社名）が発表した「2004－2005年中国新材料業界研究年間報告」の中では，2004年ナノ新材料の総市場規模は29.2億元に達し，年間増長率18％，5年連続で15％以上の成長率を保持している。 その中でナノ粉体の市場は27.4億，全体の93.8％に占め，ナノ複合材料市場が1.8億元，総体の6.2％となっている。 今後の数年間，ナノ粉体材料の応用規模は引き続き約15％の成長率を維持するであろう。