微粒子ナノテクノロジー分科会の現状と今後の活動

摘要

国内外の様々なプロジェクト研究として展開されている「ナノテクノロジー」は，粉体技術と深い関係がある。 例えば，米国のナノテクノロジープロジェクト立案の基礎となった米国の調査·研究の中で，微粒子関連技術は材料·素材は無論のこと塗料，研磨剤などから医薬品，バイオ，環境·エネルギーなど極めて多岐の分野に亘っている。 2001年度からスタートした経済産業省の「材料ナノテクプログラム」でも「ナノ粒子」プロジェクトの他，多くのプロジェクトで「微粒子·粉体」が重要なKey Technologyとして存在している。 11月に幕張メッセで開催された国際粉体工業展での「材料ナノテクノロジーと粉体技術」展示コーナーでも，多数のパネル展示があった。 さらに，各プロジェクトの成果を社会に広く活用·還元·利用するための総合的な研究開発支援システムの構築を行う「知識の構造化」プロジェクトでも，最初に「ナノ粒子」を対象としたシステム構築が進hでいる。 以上のような背景から，昨年3月にこれまでのサブミクロン粒子分科会を発展させる形で，「微粒子ナノテクノロジー分科会」の設置が決り活動を開始した。