空ゆく雲の如く

摘要

平成15年に県自然ふれあい室長となり、初めての環境森林部に所属した。全くの新しい分野、人間関係に戸惑いながらのス夕—，T 、失敗続きの日々であった。5月の休日、伊豆天城の国有林を会場に、皇室の愛子さま3歳のお祝いの記念植樹を中心としたイベントが開かれ、挨拶に伺った。室のスタッフが用意してくれた挨拶原稿を携えてその場に臨hだ。国の関係者、地元首長など来賓多数の中、私の挨拶の順番は6番目くらいであったと思う。新人室長は原稿をそのまま読むと、直ぐに場違，，-に気付いた。誰も聞いていない。目の前にいるのは、3歳前後の子供とその親たちである。子供たちは思い思いにその場を走り回っている。そのまま短い挨拶文を最後まで読み終えた…。帰りの車の中で、「今日はどうすれば良かったのか」を考えた。就学前の幼児とその親が参加者であれば、①楽しく木を植えてほしい、②ケガに注意してほしい、③今日のことを明日誰かに話してほしい、その3つを伝えればいい。静岡県がどhなことをやっているかは、直接関係ない。話す相手は見れば分かることである。しかも、自分の前には多くの来賓が挨拶をしている。私自身が何も聞いていなかった。会場の様子も見ていなかった。失格である。