製茶の研究……手揉みから機械へ第⑩回

摘要

「転繰法」…「転繰方は労力割合に少なくして形状直伸し然も大量を比較的短時Wに製し得るの便あり。其欠点とする所は、形状扁平に傾き易く色沢劣り、水色香味亦良好ならず。貯蔵後変質し易く、形扁平なるを以て外観太く、再製歩合を減ずるの損失等にあり。之等の弊に陥り易き所以は、主として葉揃え全きを得ざると、操業中自然押手の力強き為、其揉乾度の進に従い瞬間に扁形を呈するにあり。故に此弊を除かhには、操業中押手の力を四分、引手の力を六分位となし、終始揉切の心持を以て其緩急を測り、葉揃に注意し少しく揺すり揚げ、成るべく少なく助炭に接し、多く掌中にて揉む様になすべきなり。而して下揉及び中揉に於いて能く揉捻し、茶形をして比較的細く撚れ形を有せしむることも亦必要なリ。」