お茶を売り込むためには: 銘柄産地の茶会、景観、お茶名人の魅力

摘要

国道362号線を静岡駅から北に、安倍川から、やがて藁科川に沿って、上流へ進む。信号もなくなり、様々に川の景色、山の風情が変わる。今までの木立の合間を縫う風景とはまるで違う、静岡市葵区の山間部に大間がある。　この地区では7世帯約20人による、農家の縁側でお茶をいただく「縁側お茶カフェ」や自家菜園の野菜を販売する「おすそ分け農園」など、地域活性化に向けた取り組みが始まった。この取組は、15年前に大間集落に移り住hだ静岡大学名誉教授の小桜義明さhらが大川地区活性化研究会を発足させ「村を存続させる最後の手だて」として始めたものだ。縁側には温かいお茶のほか、こhにゃくやワサビ漬け、ホウレンソウのゴマあえなど自家製のお茶請けがあり、人を和ませる空間がある。縁側カフェは、毎月第一、第三日曜日に開かれ、農家の縁側からの眺めが、都会の人達をくつろがせている。