次世代センサを搭載したルームエアコン

摘要

三菱ルームエアコン“霧ヶ峰FZ·Zシリーズ”では赤外線センサを従来のサーモパイルセンサ方式からSoI（Silicon on Insulator）ダイオード方式へ転換し，素子数を32素子から2,560素子へと大幅に高精細化させ，感度は2.5倍向上させた。従来不可能であった，気流が到達した先の微小な温度変化を検知することで，気流の到達範囲を正確に把握する技術を開発した。気流の到達点から気流感を得たいときには，気流中心と足元位置を一致させ，気流感を得たくない場合には，気流の到達の縁と足元位置を一致させることで，気流を正確にコントロールしている。家具等で気流が直接届かない場合でも，気流の最適位置を探索する“AI（Artificial Intelligence）気流”を開発して消費電力を削減している。また，熱画像はスマートフォンでも確認でき，使用時の温度むら改善効果を直接確認することでユーザーの省エネルキー行動の促進につなけている。