オープン環境のシステム構築を高品質·短納期で実現するWebシステム開発標準'MIWESTA'

摘要

企業のTCO (Total Cost of Ownership)削減を目的としてオープンソースソフトウェア(OSS)を活用したミッションクリティカルな企業情報システム開発の事例が増えるにつれ，システムを高品質，低コスト，短納期で開発することを可能とする開発標準の整備が不可欠となっている。三菱電機インフォメーションシステムズ㈱(MDIS)では，OSSの黎明（れいめい）期からMDIS Webシステム開発標準(MIWESTA: MDIS Web Development Standard)の整備を進め，顧客システムの品質·生産性向上を図ってきた。オープンシステム対応の開発標準において，システムに最適なOSSを選定する技術力は非常に重要であるが，単にOSSを適用するだけでは最新技術を導入する際のオーバーヘッドによって，期待する生産性を得ることはできず，このオーバーヘッドを削減する開発プロセスや設計技法を整備することが重要である。MIWESTAはこれらの課題を解決する開発標準で，既存の様々なOSSアプリケーションフレームワークの長所を組み合わせて実現したMIWESTAアプリケーションフレームワーク"MIWESTA-AF"をはじめ，このフレームワークを活用するための開発プロセスや設計技法及びコード自動生成ツール"JCFGEN"などをオールインワンで提供している。 これまでに，様々な規模の実システムに適用され，その効果も実証されつつある。