緑茶ポリフェノールの抗アレルギー作用ヒト好塩基球における高親和性IgE受容体発現の抑制

摘要

茶（Camellia sinensis L.）はコーヒーとともに日常頻繁に摂取される伝統的嗜好飲料であり、古くから薬効を期待した使用もなされてきた。最近の茶の機能性に関する研究から、血圧上昇抑制、血中コレステロール低下作用、血糖低下作用、抗酸化作用、抗菌作用などさまざまな機能が報告されていることから、茶が杭アレルギー的に作用するか興味がもたれている。 本稿では、茶の抗アレルギー作用を、高親和性IgE受容体の発現抑制活性の観点から評価した研究を紹介する。