食品の放射能測定技術-4月より輸出食品腈発行、迅速高精度な測定顬は高止まり-

摘要

昨年4月に、世界に類を見ない厳しい規制値の食品の放射性物質の新基準が導入されてから1年が経過する。一般食品につ いては放射性セシウム100Bq/kg、牛乳と乳児用食品については50Bq/kg、飲料水に至っては10Bq/kgという厳しさだ。しかし この厳しい新基準によって氾濫する放射能測定装置市場の再編を促進し、ユーザーにとっては装置選定の際の目安ができ安 心感につながるなど好結果をもたらしていると言える。—方で、日本産食品に輸入規制を掛けている国や地域は未だに40を超えており、この4月からは自治体が担ってきた輸出食品 の放射能物質検査の証明書を全面的に国が発行することが農水省より発表された。TPPへの正式な参加表明を行った我が国 において、輸出食品の安全性確保を迅速かつ高精度に証明できる放射能測定技術の需要は依然高止まりのままと言えよう。本稿では、放射能検査の現状とともに、新基準対応の測定機器や測定法、アプリケーション、さらにコメ全数検査でポテンシ ャルアップが進hだ連続式装置などを紹介する。