食品副産物を用いた生理活性物質の効率的生産技術の開発

摘要

ミカン缶詰や昆布佃煮を製造するときに排出きれる廃掛こは，ペクチンやアルギン酸など一般に食品の増粘剤やゲル化剤として広く利用される有用な多糖類が含まれていることが知られている。 しかし，その大部分は回収されることなく廃棄されている。 近年，ペクチンやアルギン酸を分解して得られるオリゴ糖類にはさまざまな生理活性があることが報告され，その有効性が注目されつつある。たとえば，ペクチンを酵素加水分解して得られるオリゴ糖類には，植物の生体防御システムの誘導，開花の促進，抗菌作用また肝脂肪の蓄積抑制作用などが知られている。 しかし，実用イヒに必要な効率的分解技術に関する研究はほとhど行われていないのが現状である。