生物工学研究者の進む道 若手研究者がキャリアパスを描く上で必要なこと

摘要

科学技術と社会との関わりが深化、多様化する中で，科学技術に関する高度な専門性を有する人材が社会の多様な場で活躍することが期待されている、しかし，ボスドクなどの若手研究者のキャリアパスが不透明であり，大学、公的研究機関からの人材の流動が円滑に進hでいないことが問題となっている1）。この間題の解決のために，若手研究者各自が，自分たちの置かれている状況を客観的に捉え，冷静に自分自身の将来について考えるきっかけをつくることが大切なのではないかと考えている、そのため，大学院博士課程在学時の2003年から「博士の生き方」2）を主宰し，これまで，大学院および科学技術に関係する統計情報の収集、整理とウェブサイト上での公開を行ってきたまた，若手研究者のキャリアパスを考える上での課題を把握するために，若手研究者のキャリア意識調査3）とキャリアパスに関する意見交換会を行っている.