ダイズの耕うh同時畝立て狭畦栽培における適正栽植密度ー密植適応性が異なる新潟県ダイズ奨励品種の比較一

摘要

密植適応性が異なる新潟県ダイズ奨励品種「ェンレイ」および「あやこがね」を用いて，重粘土質水田転換畑 におけるダイズ耕うh同時畝立て狭畦栽培の適正な栽植密度を検討した.ダイズ群落内の相対光合成有効放射（相対PAR)量は.両品種ともに狭畦栽培では密植になるほど低くなる力.開花期頃にはいずれの栽植密度でも10%以下と なり十分な雑草抑制効果が得られた.成熟期の生育は両品種とも密植になるほど徒長気味の生育となり，倒伏程度は 「ェンレイ」では栽植密度17 . 8株m—2以上で，慣行栽培（条間75 cm,栽植密度8 . 9株m~2)より大きくなつた.「あ やこがね」は狭畦栽培と慣行栽培とで倒伏程度に差がなかった.収量は両品種とも密植になるほど増加する傾向とな り，「ェンレイ」では栽植密度17.8株nf2以上で，「あやこがね」では栽植密度13.3株m—2以上で，慣行栽培より有 意に増加した.本研究結果において，狭畦栽培の場合「ェンレイ」では倒伏軽減の観点から栽植密度8. 9-：13. 3株 m~2, 「あやこがね」では増収効果の観点から13. 3-26. 7株m—2が適正栽植密度と判定された.