シリンジ内加温、希釈をしたブタガラス化胚移植における ガラス化保存用デバイスの本数の検討

摘要

一般に実験室および手術室を要するブ タの胚移植を生産農家で実用化するためには, 一連の移植作業を簡易化し，さらに現場で実 施可能な手技に修正することが必要である。 そこで，家畜改良センターでは現場でブタガ ラス化胚を加温、希釈し，移植できる実用技術を開発している。通常，MVAC法でガラス 化した胚を移植し受胎させるには15個前後 の胚が必要であるが，1回の採胚でこの数を 充足できるとは限らない。その場合は複数回 の採胚で得られ，ガラス化保存した胚を混合 して移植する。本研究では，シリンジに差し 込むガラス化胚を載せたデバイス（胚スティ ック）の本数が，外科移植における繁殖成績 に与える影響を調査した。