ガラスビーズを剛、た培養系における脱窒細菌Pseudomonas sp. strain DP－4のバイオマスおよび脱窒におよぼす原生動物Tetrahymena thermophilaまたは糸状菌Trichoderma virideとの混合培養の影響

摘要

土壌細菌群集はバイオマス内に窒素を保持したり脱窒にょり放出したりして，土壌の窒素循環に大きくかかわっている．たとえば日本の農耕地には化学肥料、堆肥、降雨、窒素固定などにより年間220～270kg ha~(-1)の窒素が供給されており，そのうちの20～30％が作物に吸収され，20％弱が脱窒により大気中に放出されると見積もられている．残りの窒素ほ土壌にとどまり，その一部ほやがて湖沼の富栄養化や地下水の硝酸汚染の原因となる場合がある．土壌脱窒細菌群集の脱窒を支配する環境要因の影響を明らかにすることほ窒素循環の適切な管理の七めに不可欠である．