東日本大震災による千葉県の水産業被害と復旧について

摘要

平成23年3月11日，午後2時46分に，三陸沖を震 源とするマグニチュード9.0という国内観測史上最大級 の巨大地震が発生しました。今回の大震災は，未曾有の 大災害であり，本県においても，津波や液状化現象などにより，甚大な被害を受けました。この地震により，本県でも成田市，印西市で震度6 弱の強い揺れが観測されたほか，県内ほぼ全域で震度5 強や5弱の揺れが観測されました。また，铫子市で最 大2.4 メートルの津波が観測されたのをはじめ，太平洋 沿岸から東京湾内までの広い地域で津波が観測されまし た。現時点（H23.8.18)での県内の被害状況について は，亡くなられた方が20名，行方不明の方が2名，負 傷された方が249名であり，建物については，全壊が 789棟，半壊が8,777棟，一部破損が29,518棟，ま た，床上浸水764棟，床下浸水718棟となっています。