鳥類の栄養生理研究

摘要

鳥類の栄養研究は家禽，とりわけニワトリにおいて顕著な進歩が見られる。しかし，哺乳類に比べて未だ不明確なことが多く，常識と思われていたことが最近でもどhどh覆っている。ニワトリでさえそうなのだから，他の鳥類，飼い鳥はもちろh野生の鳥類においては動物園等での飼育があったとしてもデータとしての蓄積は非常に貧弱である。　そういう著者の専門は，もともとはブロイラー鶏のアミノ酸要求量と相互作用で，生産性と品質のための栄養が最初の研究テーマであった。ニワトリは実験動物的側面と産業動物としての両方の面をもつことから，様々な研究が様々なレベルで行われている。著者の場合も始めは産業的側面から行っていたが，技術的な問題を解決するためいろいろな知見を求めるうちに，鳥類の栄養生理として基礎的な知見とそのための技術を得ることができた（OHTAら．，1997；1999；2001a，b；2004；2007）。