熱帯、亜熱帯産農産物を原料とした 機能性加工食品の開発平成29年度日本食品保蔵科学会技術賞

摘要

シークヮシヤー(Citrus depressa Hayata,沖繩方言 ではシークヮーサ一とも表記，別名ヒラミレモン）は， 沖緙に自生している小型の在来柑橘である。シークヮシ ャ一は地場消費を中心に小規模生産が行われてきたが， 健康志向や沖網ブームの相乗効果もあつて生産量は急増し，平成18年にはlOOhaであった結果樹面積が平成26年 には384haに，収獲量は1,590 tから2,799 tとなってい る1'。果実は香酸用途や生食用としても消費される が,6-7割は果汁原料として用いられている。果実重 が20~50gと小型であることから，搾汁にはベルトプレ ス搾汁機（搾汁効率は42%)や遠心分離搾汁機（同 55%)が用いられ2'，大量に排出される加工副産物（搾 汁残渣）の利用が課題である。