根付きラッキョウ調製作業省力化に関する研究（第1報）－チェーン搬送方式による調製機の開発－

摘要

鳥取県の特産物であるラッキョウは，無潅水でも栽培でき，肥沃な土地よりも砂丘地や火山灰土で生産した方が品質、外観が良くなるとされ，県東部の福部町や中部の大栄町などで栽培されている。ラッキョウの生産作業を順に列挙すると，耕うh，作条，植付け，施肥，防除，収穫，調製および調製後の乾燥，選別，箱詰めという一連の流れになっている。 これらの作業のいくつかは機械化されているが，植付け，調製などの作業は未だほとhど人力に依存している。 ラッキョウ生産作業別労働時間を第1図に示す。図より植付け，調製作業が占める労働時間はラッキョウ生産総労働時間の約7割近くを占めており，作業者の高齢化，若者の農業離れ，作業者の減少などイ鱗を取り巻く環境が深刻化する中，省力化や機械化が望まれている。