2－4カ月齢離乳のクリープフィーディング子羊と　成羊における消化率の比較

摘要

離乳時期の異なる2．3および4カ月齢のサフォーク種雄子羊と成羊けフォーク種去勢羊，2歳）に，乾草と子牛用人工軋あるいは乾草と乳牛用配合飼料を給与し．全飼料の消化率を比較した。 子羊には2遡齢から乾草と濃厚飼料をクリープフィーデインタし，2，3あるいは4カ月齢で離乳させた。 消化試験期間中は各個体を代謝ケージに収容した。全飼料の乾物摂取量はメタポリックボディサイズ当たり約55gとし，全飼料中の濃厚飼料の割合は乾物で約60％とした。 また．2カ月齢で離乳させた4カ月齢時の子羊，4カ月齢で離乳させた子羊および成羊から，経口的に第一胃内容液を採取した。2－4カ月齢の子羊では，乾軌有機物，粗蛋白質，捌旨肪，可溶無窒素物および粗繊維の消化率は，成羊に比べ総体的に低い値を示したものの，成羊との間に有意差か認められたのは，粗蛋白質と楓脂肪の消化率のみであった。第一胃内容液の揮発性脂肪酸濃度は，2カ月齢で離乳させた4カ月齢時の子羊，4カ月齢で離乳させた子羊および成羊の間に有意差は認められなかった。 クリープフィーデイングした子羊は，2カ月肺で成羊にほほ近い固形飼料の消化能力を青するようになっていることか示唆された。