甘粛省蘭州市で開催されたThe 9th International Symposium on Molecular Breeding of Forage and Turf (MBFT)の概要

摘要

MBFT (International Symposium on Molecular Breeding of Forage and Turf ：飼料作物および芝類の分子育種に関す る国際シンポジウム）は.1998年に当時の草地試験場（現（国 研）農研機構畜産研究部門畜産飼料作研究拠点（那須)） が農林水産技術会議事務局と（社)飼料作物種子協会（現一 般社団法人日本草地畜産種子協会）の協力を得て.栃木県那 須郡西那須野町千本松（現那須塩原市）において，第1回の 会議を開催した。当時，天然資源の開発利用に関する日米会 き(The United States-Japan Cooperative Program in Natural Resources: UJNR)の牧草採種部会（中川2001)や 共同研究を進めていた米国（アメリカ合衆国農務省： USDA),オーストラリア（La Trobe University),英国（草 地環境研究戸/T ： Institute of Grassland and Environmental Research (IGER))の4力国の参加で開始した。その後，約 2年ごとに行い，第2回はオーストラリア（ビクトリア州 LomeおよびHamilton),第3回は米国（テキサス州Dallas とSamuel Roberts Noble Foundation力《あるオクラホマ州 Ardmore),第4回英国（IGERのあるAberystwyth),第5 回日本（札幌），第6回アルゼンチン（Buenos Aires),第7 回米国（ユタ州Salt Lake City),第8回トルコ(Istanbul) と続き，2016年，中国甘粛省蘭州市での開催となった。筆 者は国際実行委員として第8回以外の全てのシンポジゥムに 参加した。また，これまでに以下のプロシーデイングが印刷 されている（第1回：Nakagawa . Kobayashi 1998,第2回： Spangenberg 2001,第3回：Hopkinsら2004,第,4回： Humphreys 2005,第5回：Yamada 、 Spangenberg 2009, 第7回：Bushman 、 Spangenberg 2012,第8回：Budak 、 Spangenberg 2015)。ちなみに，第6回は印刷公表されなかつた。