農業を通して考えること

摘要

三国町は、福井県の北端に位置し、農業区分として南部平坦地（水稲単作地域）、北部丘陵地（畑作地域）、西部砂丘地（らっきょう、園芸地域）の3つに分けられる。 私の住む砂丘地は、昭和44年、全国綜合開発計画の中で、福井臨海工業地帯に採り上げられ、これに協力することで農地の大半を失った。 今後の農業経営をどうするかが大きな問題となり、父達は県や町と交渉を重ね、難航するも土地改良と潅水施設が実施され、やっと54年に完成し、作物も従来のらっきょうの他に大根、メロン、すいか等の栽培も可能になった。我家でも農業経営の手段として47年、県営事業として着工されたガラス温室を取り入れ、10戸からなる三国温室組合に参加した。