国際化時代における異文化接触-第3回世界水フォーラムによせて-

摘要

世界銀行は，今から8年ほど前に，「水危機に直面する地球」と題する報告を発表し，そのなかで「20世紀は石油を巡り多くの戦争や紛争が生じたが，21世紀は水の世紀である」と述べて，水問題への国際社会の本格的な取り組みを喚起した。その翌年，水問題の国際シンクタンクである世界水会議（WWC；World Water Council）が設立された。 世界水会議は，政府，専門家，NGO，一般市民などあらゆる立場の人々が一堂に会する3年ごとの水の国際会議を提唱し，「世界水フォーラム」と名付けた。 第1回を1997年にモロッコのマラケシで，第2回をオランダのハーグで開催し，そして第3回は今回アジアで初めて，日本の京都、滋賀、大阪で本年3月に開催される。