人工補助光を用いた結球野菜等の育苗方法の実用化に向けての研究

摘要

農作業の効率化，農産物の高品質化などを背景に，苗生産が生産農家から分業化され，高品質苗の大量安定供給を目的とした「育苗プラント」の研究開発がJA，育苗会社などを中心に進められている。 「育苗プラント」の出現は生産農家にとって，手間のかかる育苗からの解放，苗植付機械の導入，育苗が比較的困難な野菜や作物の栽培の簡易化，初期生育の充実と高品質苗の採用でバデソキが少なく，良質な農産物の収穫の確保など，そのメリットは大きい。 このため，21世紀に向けた農業の近代化の観点から，各方面で「育苗プラント」の出現が待たれている。