「トマトのカロテノイド代謝系から抗ガン剤合成へ」

摘要

カロテノイド色素は，ビタミンAとして利用されるだけでなく，加齢予防，抗腫瘍作用，免疫賦括活能などの生理作用をもつことが明らかになってきています。 カロテノイド色素としてリコピンを多く含むトマトは，「トマトが赤くなると医者が青くなる」と昔からいわれているように，健康食品の代表格です。 そのトマトに，抗ガン剤バクリタキセルの前駆体タキサジエンを作らせるような遺伝子組み換えが報告されています。