ノンパラメトリック法を用いたトルコギキョウの開花期予測

摘要

昭和60年代に入り全国的に生産が増加しはじめたトルコギキョウは，石川県においても平成元年頃から本格的な作付けが開始された。 導入当初は主として7月中心の出荷であったが，5月下旬から11月頃までの連続出荷が可能な作型開発が行われたことから，県内各地で地域に応じた作型が採用され，平成5年の県内の作付けは1．6haとなった。 しかし，平成6年以降の生産の伸びは緩慢となっている。 その原因として，一つには育苗が難しいことや定植後の立枯れ発生などの栽培技術上の問題点があること,もう一つには，連続出荷のための複数の作型が開発されたとはいえ，開花は依然6月下旬から7月のものが中心であり，この時期には県内市場に出荷が集中して単価が低下したことがあげられる。