電解水による イチゴラどhこ病の発病抑制効果

摘要

電解水は，水または塩化ナトリウムなどの水溶 液を電気分解して得られる液体の総称である。な かでも，塩化ナトリウムまたは塩化カリウムの希 薄な水溶液を電気分解することで，殺菌成分である遊離型有効塩素を含む低pHの電解水力ヾ得られる。 この電解水は酸性電解水と呼ばれ殺菌効果があ ることから，農業分野では，うどhこ病などの病 害防除資材として注目されている。そこで，県内 のうどhこ病が問題となっているイチゴ産地にお いて本防除資材の発病抑制効果を検討した。産地は，石川県南加賀地区のJ A小松市いちご 部会で，栽培面積22a，部会員9名と小規模であ る（図1)。作型は半促成栽培でビニールハウス の土耕栽培である。最大の出荷先は，産地内にJ A小松市が設立した直売所「 J Aあぐり」で， 年間総売り上げが8億7千万円と日本最大級の直 売所である。