発展途上国の大気汚染の現状と植物への影響

摘要

先進国の大気環境問題は，二酸化炭素濃度上昇に伴う地球温暖化やオゾン層破壊などの地球規模の問題が主になっているが，発展途上国では先進国が歩hできた大気汚染の歴史をたどりつつあり，先進国で30～40年前に起こった産業公害型の大気汚染が進行している。 発展途上国では急激な都市への人口集中，工業化，モータリゼーションの発展によって，二酸化硫黄（SO_2），窒素酸化物（NO_x），浮遊微粒子状物質（SPM）やオゾン（O_3）などの大気濃度が上昇し，健康被害ばかりでなく植物にも障害を及ぼし，大気汚染は深刻化している。 発生源め大気汚染対策が急務である。