農村計画学会2018年度春期シンポジゥム報告 地方創生時代のワークショップ一実践と科学一学術交流委員会

摘要

2018年4月14日（土），東京大学農学部弥生講堂一 条ホールを会場として，「地方創生時代のワークショッ プ一実践と科学一」と題して，2018年度農村計画学 会春期大会シンポジゥムを開催した。本シンポジウムを企画した意図は下記の通りである。 農村計画の現場にてヮ一クショップが用いられるように なり，およそ40年の歲月が過ぎようとしている。近年 では，住民参加による計画策定や課題解決の手法として 普及し，様々な地域づくりの場面でヮークショップカ^採 り入れられている。ワークショップの基点は住民主体や ボトムアップ等にある力5—,昨今ではこれとかけ離れた形 での運用，たとえばワークショップの開催自体を目的化 したものや形骸化した運用事例もあり種々の問題が顕在 化しつつある。本シンポジウムではこの問題に対峙することを目的として，農村計画におけるワークショップの 原点を改めて確認するとともに，地域づくりプロセスに おけるワークショップの用い方と意義，農村計画研究者 に求められる倫理,技能,役割などについて，ヮ一クシ ョップの理論と実践に精通した識者から話題提供いただくともに，これを踏まえたパネルディスカッションを行 つた。シンポジウムには延べ150名以上が参加し，テー マに対する会員の関心の高さを再確認した。