ウマヘルペスウイルス1型野生株と生ワクチン候補株を型別するHested PCR法の開発

摘要

現在栃木支所では、遺伝子工学的手法により弱毒化した、ウマヘルペスウイルス1型（EHVl）膜糖蛋白gE遺伝子欠損株を用いた馬鼻肺炎生ワクチンの実用化に取り組hでいる。今後、同株がワクチンとして認可され、野外での使用が広まると、病性鑑定時に野生株とワクチン株の鑑別を求められる可能性がある。そこで本研究では、gE遺伝子嶺域を標的とした高感度のPCR法（NestedPCR法）を開発し、遺伝子の欠損によって生じるPCR 増幅産物の分子量の違いを指標にして、EHV-1野性株とgE遺伝子欠損株（ワクチン株）の鑑別を試みた。