養豚の農場衛生対策としての農場HACCPの普及と課題

摘要

日本の消費動向においては，知らない外国の人が作った ものよりも隣のお父さhが作ったものの方が安心という， 根強い消費者の国産志向，国産のものへの安全性志向があ ると言われている。これは本当のことなのだろうか？現 代の若い人たちの感覚が変わってきているのか，先日ある 養豚農家の若いお嫁さhと話をしたら，最近の若い世代の 主婦は，スーパ一に買い物に行ったらまずお総菜コーナ一 に行き，その日の志向に合う安くておいしいものを探し， 食べたいものがなければしかたなく精肉コーナーなどの生 鮮品に向かうといった状況が普通で，素材を買ってきて一 から調理をするようなことは家庭ではほとhどしないとい うことであった。実際にスーパ一に行ってみると，お総菜 コーナーの充実ぶりは目を見張るものがある。日本政策金 融公庫で行っている消費者の動向調査を見ても，国産志向 はあるものの，安心、安全よりも安いものに志向が向いて きている状況が読み取れる。また，最近の若い世代の人た ちと話をしていると，ネットを利用した情報により，ス一パーでHう豚肉や牛肉は，国産よりも輸入の方が安全では ないのかといった疑問や，〇〇家の牛丼や豚丼を食べてい た方が安心ではないかといつた話をされることがある。国 産豚肉の優位性はなhなのだろうか？"おいしい"ただ それだけなのであろうか？価格は？安全性は？特に安全性に関して外国産の豚肉に対して国産の豚肉は担保で きるのだろうか？