酪農家とのコミュニケーション-蹄病に観点をおいて-

摘要

乳牛の跛行は複雑で多面的な問題が重なり合って起こる ため，定期的な削蹄をするだけは解決しない農場もある。 蹄病の多発する農場に足繁く通っても，なぜ蹄病が多の かを明らかにしなければ，同じことの,操り返しとなってし まう。治療が多いということは，乳牛本来の力が発揮でき ずに生産性が低下している状態である。蹄病に限らず，川 上が汚れていれば，川下をいくら掃除してもきれいにはな らないので，今起きている問題（蹄病）は，どこから来て どうすれば解決していけそうかを，畜主とコミュニケ一 シヨンをとりながら話し合つていく必要がある。