馬における免疫介在性筋炎の存在の可能性

摘要

免疫介在性の筋障害は，ヒトと犬では普通にみられるが，馬ではごく最近になって報告が出た（2005年）。 馬の紫斑性出血の重度の梗塞型が，Streptococcus equi subspecies equI感染と関連して起こり，筋群内の大きな梗塞と多量の出血を特徴とし，そしてこれらが，肺，消化管および他の組織でも起こっている可能性があると報告されている。組織病理的病変は，単核細胞浸潤のほとhど認められない白血球破砕性血管炎を特徴とし，これは微小血管における免疫複合体沈着の結果生じると考えられている。