ゥマ下垂体中葉機能障害と診断された 馬における生存，蹄葉炎およびインスリン 調節異常に関連する要因

摘要

近年，日本でも動物福祉や競馬の社会貢献の 観点から，高齢馬(養老、余生)対策が注目され ている。馬の内分泌疾患で最も多い下垂体中葉機能障害(PPID,当初は馬クッシング症といわれ ていた）は，余命が減少し，蹄葉炎およびインス リン調節異常に罹患する割合も多くなることが 報告されている。本研究は，緯度や気温などの 環境条件，年齢や品種などの個体情報，診断検 査結果および治療などの要因が，PPID罹患馬の 生存，蹄葉炎，インスリン調節異常に関連があ るのかをォ一ストラリアで調査したものである。