平成19年の特用林産物の生産動向について

摘要

特用林産物とは、食用とされるシイタケ、エノキタケ、ブナシメジなどのきのこ類、樹実類、山菜類など、非食用のウルシ、木ろうなどの伝統的工芸品原材料及び竹材、桐材、木炭などの森林原野を起源とする生産物のうち一般用材を除くものの総称である。 (1)特用林産物の大半を占めるきのこ類の生産量は、全体としては増加傾向にあるが、品目により違いが見られる。 乾シイタケは天候不順などにより前年に比べて減少し、生シイタケはわずかながら増加した。 また、エノキタケ、ブナシメジ、エリンギは引き続き増加している。 マツタケは不作となり減少した。 　 なお、生シイタケの輸入量は、前年に比べて39.2％の減少となった。 (2)きのこ類以外については、タケノコの生産量が主産地が裏年などにより前年に比べて大きく減少した。 そのほか、非食用の特用林産物は木炭をはじめ多くの品目で生産量が減少したが、ウルシはやや増加した。 櫛平成19年の特用林産物の総生産額は2899億円で、前年比98.0％となった。