平成九年の乾シイタケ情勢

摘要

平成九年産春子生産量は四、七〇〇（前年比八四％）であった。 近年の植え付け減による用役ほだ木の減少とともに、東海、関東以北の産地では前年から続く乾燥気象で深刻な状況にあった。 また、ほだ木状態など概ね良好で作柄が期待された西日本でも、九州を除き春子発生期の天候不順で期待はずれの作柄となった。 寒子が採れた産地では、小葉主体ではあるが厚肉系となった。 しかし、全般的には採取時の降雨と気温の上昇で一斉開傘となり、品柄としては中肉、特品（バレ葉）が多く、一箱当たり重量は前年より軽い。 採取期の遅れた東北については、雨不足により木干し品や花系を含む小葉厚肉中心での生産となり、一箱当たり重量も前年より重くなった。 地域別作況指数は表のとおりである。