珍しいきのこフサハリタケについて

摘要

日本きのこセンター、菌葦研究所は長年にわたり、鳥取県内はもとより国内外から数多くのきのこ類遺伝資源を収集、保存している。当研究所では、これらの有効活用の一環として、その培養形質や栽培化の可能性について検討している。 このたび日本では珍しいきのことして知られるフサハリタケについて、若干の知見を得たので報告する。フサハリタケは、1992年、青森県で採集された標本を基に、菌葦研究所の長沢栄史上席主任研究員と日本蘭学会員の工藤伸一氏により、子実体の房毛状の姿にちなhで命名されたものである。